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2019年8月14日(水)
「猫のポット展」 8月31日(土)~11月17日(日)
於;愛知県瀬戸市・瀬戸蔵ミュージアム(電話 0561-97-1190)
http://www.city.seto.aichi.jp/docs/2011031500092/

猫の姿態をモチーフに、ポットとして創作・造形された約100点の陶磁製ポットが出展されます。明治大正期のものから平成時代に至る約100年間の個人蔵の猫ポットコレクションです。

主に愛知県瀬戸地区・常滑地区、四日市萬古地区で作られたもの、海外はオランダ、英国、ドイツなどのものが含まれています。
日本製の多くは、海外バイヤー(主に米国)からの注文により製造されたものです。 海外バイヤーは商品に製造者を明示する表示を認めず、多くはバイヤーの指定シールを貼り出荷されました。
今回出展の猫ポットは20年以上前に輸出されたものがほとんどで、シールも剥がされていました。ポット自体からは、製造元や輸入バイヤーが分からない状態でした。

このため、その意匠(デザイン)を元に調査することになりましたが、20世紀後半の輸出陶磁器については、当センターは「意匠認証」(通関書類のひとつで写真付き)の控えを整理保存しており、それと照合することによって、製造事業者・その時期を特定することが出来ました。
「意匠認証」によって照合できた猫ポットは、1951年から1999年までのものです。
それら猫ポットの姿を通じて、第2次世界大戦後の貿易再開に始まる陶磁器産業の復興と、その後の発展・成熟の様子が見て取れるかと思います。

このほか、特許庁データも参照したところ、昭和8(1933)年出願・昭和9年意匠登録の猫型ポット、昭和11年実用新案出願・昭和12年公告の蓋の構造に関するもの、この2件がそれぞれ該当するポットがコレクションにあり、登録者及び製造時期の特定が出来ました。

さらに、板東氏所蔵の資料から、明治大正期の輸出品と推定できるポットもあり、現代に至る100年余の我が国陶業の技術やデザインの変遷を、「猫型ポット」という一つのテーマで見渡すことの出来る得難いコレクションであることに気付かされます。

愛らしい姿の猫ポットを追い求めてコレクションされた板東寛司様、そして招き猫ミュージアム(瀨戸市)に敬意を表するとともに、当センターは調査協力の機会を得ましたことに感謝しています。 (櫻井 記)

猫のポット展

2017年6月30日(金)
名古屋学院大学現代社会学部 古池嘉和教授が、論文「意匠認証制度から見た瀨戸輸出陶磁器の特徴(その1)-1970年7月~1971年6月の実態分析-」を発表されました。

本論文は、名古屋学院大学論集社会科学篇第53巻第4号(2017年3月31日発行)に掲載され、また同大学ホームページ「現代社会学部」の「古池嘉和教授」のページにアクセスし、「研究業績リスト」から閲覧することが出来ます。

                    
2016年10月21日(金)
予備登録制度の広報用リーフレットを作成しました。

リーフレットでは、この新しい制度について、要約的に紹介・説明をしています。 下記のリンクをクリックして下さい。リーフレットのPDFファイルが開きます。

予備登録制度リーフレット

2016年5月20日(金)
6月17日(金)に、デザイン講演会を、瀬戸市のイベントホール「瀬戸蔵」にて開催します。

入場料無料です。皆さまの数多くのご参加を歓迎致します。

日本陶磁器意匠センターは、筑波大学名誉教授三井秀樹氏を招きデザイン講演会を開催します。
三井氏は、自然を抽象化する造形原理や大胆な画面構成など、日本美の特徴を多角的に分析され、「かたちの日本美」(08年)や「琳派のデザイン学」(13年)(共にNHKブックス)などを著して、和のデザインの本質を広く説いて来られました。
この講演を機に、私たち日本人が長い時間をかけて熟成し発展させてきた美意識を捉え直すことによって、日常生活でのものの見方を育て、創作活動に応用し、また陶磁器への理解を深めることを期待しています。

三井秀樹 デザイン講演会

<講演会タイトル>

琳派の美学と日本の陶磁器
~ 構成学(デザイン学)から概観した「日本の陶磁器意匠の美」を、日本人の美意識から捉え直す

参加費
無料
日 時
6月17日(金)、午後6時45分から8時45分(予定)
場 所
瀬戸蔵 4階 多目的ホール (愛知県瀬戸市蔵所町1番地の1 TEL 0561-97-1555)

三井秀樹 みつい ひでき

1942年
東京生まれ
1966年
東京教育大学教育学部芸術学科卒業
1967年
東京教育大学教育学部教育学専攻科芸術学専攻終了
  • 筑波大学名誉教授。玉川大学名誉教授。
  • 現在 学校法人環境造形学園理事、公益財団法人日本手芸普及協会理事
主な著書:
「形の美とは何か」「かたちの日本美~和のデザイン学」「琳派のデザイン学」(以上、NHKブックス)、「美のジャポニスム」(文春新書)、「新構成学」「色彩デザイン学」(六耀社)、など多数。
<主催>
公益財団法人日本陶磁器意匠センター
名古屋市東区代官町39番18号 Tel.052-935-7234
info-mail@pottery-design.jp / http://www.pottery-design.jp
<協賛>
愛知県陶磁器工業協同組合、瀨戸陶磁器工業協同組合
2016年5月18日(水)
「予備登録」制度についての説明、料金表を掲載しました。
トップページの「意匠の保全事業について」→「予備登録」で、ご確認下さい。
2016年3月25日(金)
「陶磁器意匠データベース(食卓台所用品)」の「検索マニュアル」を改訂致しました。
改訂の主要点は、「検索キーワードのリスト」を加えたことです。 ログイン後にプルダウンページとして表示するキーワード、第二階層10項目、第三 階層23項目、第四階層26項目、第五階層9項目のリストをマニュアルに加えました。 キーワードリストをご覧いただきますと、選択がし易くなると 思います。
2016年1月25日(月)
「陶磁器意匠データベース(食卓台所用品)」を、本HPにアップ致しました。
ご利用を希望される方は、データベースのログイン・ページに掲載の、「データベースのご利用について」をご一読下さい。
2015年12月21日(月)
陶磁器意匠弘報 第1300号(12月11日付)を掲載しました。
陶磁器意匠弘報 第1300号(12月11日付)を発行し、新規保全意匠 食卓台所用品5件の登録公示を行いました。
2015年12月7日(月)
本財団は、第1回 CERAMIC LIFE DESIGN AWARD を後援致します。
CERAMIC LIFE DESIGN AWARDは、一般財団法人神戸財団(カンベザイダン)と愛知県立芸術大学の共催により開催される、ビエンナーレ形式のデザインコンペです。住空間におけるセラミックの可能性や新たな発想を広く全国から公募します。
第1回のテーマは「くらしを彩るあかり」
第1次審査用作品応募期間は2016年1月12日~3月31日。
応募要項は、WEBサイト http://ceramic-life-design-award.jp/をご覧下さい。
2015年10月5日(月)
陶磁器意匠弘報 第1299号(9月30日付)を掲載しました。
陶磁器意匠弘報 第1299号(9月30日付)を発行し、新規保全意匠 食卓台所用品18件、タイル1件の登録公示を行いました。
2015年7月27日(月)
蔵書一覧の蔵書リストを更新しました。
分類4及び分類7に寄贈いただいた図書の追加掲載しました。
(追加タイトル28件)
また、分類替えの整理を一部行いました。
2015年 3 月 9 日(月)
陶磁器意匠弘報 第1298号(2月10日付け)を掲載しました。
陶磁器意匠弘報 第1298号(2月10日付け)を発行し、新規意匠20件、タイル1件、裏印1件の登録公示を行いました。
2014年11月21日(金)
12月9日(火)開催「陶磁器デザイン講演会」について

陶磁器デザイン講演会

日 時
12月9日(火) 午後6時30分〜午後8時45分(予定)
場 所
土岐市 セラトピア土岐 (JR中央線 土岐市駅から徒歩10分)
講師と
講演題目
  • ・大野千佳/「砥部焼とデザイン」
    <梅山窯に見る、昭和のデザイン運動と砥部焼>
  • ・工藤省治/「私の仕事」<業(わざ)、創作、育成>
参 加
無料/事前申込 不要
2014年10月14日(火)
本日開催予定の「陶磁器デザイン講演会」は、台風19号の接近・通過による天候悪化のため、開催を中止します。
2014年10月 1 日(水)
10月14日に、陶磁器デザイン講演会を、岐阜県土岐市で開催します。

陶磁器デザイン講演会

  • 工藤省治/「私の仕事」<業(わざ)、創作、育成>
  • 大野千佳/「砥部焼とデザイン」
    <梅山窯に見る、昭和のデザイン運動と砥部焼>

 本財団では、公益事業のひとつとして「陶磁器意匠に関する講演会」を開催しています。陶産地の窯元・デザイナー、後継者、或いは消費者の皆さまにとって、ものづくりや見方・考え方の礎となり、やきものについて深く考える契機となるような講演会になればと、願って開催するものです。

 本年度は、戦後の砥部焼(愛媛県)の再生・発展に大きく貢献された工藤省治氏と、その砥部焼の発展を支えた商品開発の動きについて研究された大野千佳氏に講演して頂きます。

 本講演会では、職人的な手作業と、その組織化、そして持続的な後継者育成によって、個性的な産地に発展した戦後の砥部焼を、商品開発の視点から大野氏に俯瞰して頂き、その発展の中心にあって、砥部焼に大きなデザイン資産を残される仕事をされた工藤氏から、ご自身の創作活動や産地の人材育成について、また、陶磁器制作に関わる後進の方々への想い伺いたいと考えています。

日 時
10月14日(火)、午後6時30分から8時30分(予定)
  • 午後6時35分~7時15分
    ・大野千佳/「砥部焼とデザイン」 
    <梅山窯に見る、昭和のデザイン運動と砥部焼>
  • 午後7時25分~8時25分
    ・工藤省治/「私の仕事」<業(わざ)、創作、育成>
場 所
セラトピア土岐 3階大会議室/
岐阜県土岐市土岐津町高山4 TEL 0572-54-2120
参加費
無料(事前申込、不要)

<講師プロフィール>

工藤省治(くどう しょうじ)

1934年
青森県生まれ
1957年
砥部焼・梅山窯(梅野精陶所)入所
1963年
第1回「今日のクラフト展」(丸善クラフトセンタージャパン)招待出品
1964年
第1回丸善クラフトセンター賞 銀賞入賞
1972年
「ファエンツァ国際陶芸展」招待出品
以後、国内外への招待出品、多数。
1974年
陶磁器研究工房「春秋窯」設立
1989年
第17回「国井喜太郎産業工芸賞」受賞
1997・98年
「現代日本のセラミックデザイン展」(愛知県陶磁資料館)招待出品
2000年
「現代器考」(東京国立近代美術館工芸館)招待出品
2001年
通商産業大臣デザイン功労者表彰
2002年
「工藤省治陶磁器デザイン展」(町立久万美術館/愛媛県久万高原町)
2004年
「現代の名工」厚生労働大臣表彰
2007年
「黄綬褒章」受章
2013年
「工藤省治陶磁器集」(創風社出版)発刊
2014年3月
愛媛県美術館にて「工藤省治の仕事と昭和のデザインプロジェクト」展開催

大野千佳(おおの ちか)

愛媛県松山市出身。松山市内のデザイン制作会社、出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスのコピーライター。 出版・広告制作のほか、松山市ことばのちから委員など、まちづくりや地域ブランディングにも携わる。 2004年10月、武蔵野美術大学通信教育課程に入学。在学中に砥部焼に関心を持ち、元陶工に取材した卒論「梅山窯に見る、昭和のデザイン運動と砥部焼」は2008年度優秀賞に選ばれる。 「工藤省治の仕事と昭和のデザインプロジェクト」展(平成26年3月、愛媛県美術館にて開催)実行委員。エヒメデザイン協会会員

後 援
愛知県立芸術大学
協 賛
国際陶磁器フェスティバル美濃実行委員会、 岐阜県陶磁器工業協同組合連合会、 岐阜県陶磁器デザイナー協会 土岐市立陶磁器試験場・セラテクノ土岐
2014年9月1日(月)
情報公開資料一覧」及び「陶磁器意匠弘報」を更新しました。
2014年4月30日(水)
情報公開資料一覧に、平成26年度事業計画書収支予算書を追加しました。
2014年1月15日(水)
蔵書一覧の蔵書リストを更新しました。
分類2〜分類7の6分類のリストに図書の追加掲載をいたしました。
2013年11月26日(火)
陶磁器意匠弘報 第1295号(11月20日付け)を掲載しました。
去る11月5日(火)、意匠審査人会を開催して、申請された意匠を審査した結果、新規意匠6件の登録を行い、陶磁器意匠弘報 第1295号(11月20日付け)を発行してそれらの登録公示を行いました。
2013年11月 8 日(金)
「琳派のデザイン学」(NHKブックス)の三井秀樹先生を招き、「デザインセミナー」を、来る12月6日、長崎県波佐見町で開催します。

本財団は、下記のようにデザインセミナーを開催します。
皆様のご参加をお待ちしております。(参加費無料、事前申し込み必要)

「琳派の美学と日本の陶磁器」
~日本人の美意識からみた陶磁器の意匠~

構成学(デザイン学)から概観した「日本の陶磁器意匠の美」を、日本人の美意識から捉え直す

主  催
公益財団法人日本陶磁器意匠センター
名古屋市東区代官町39番18号 TEL 052-935-7234
講  師
三井秀樹先生(筑波大学・玉川大学名誉教授)
ご専門は構成学(デザイン学)
日  時
12月6日(金)、午後6時30分から8時30分(予定)
場  所
長崎県窯業技術センター
長崎県東彼杵郡波佐見町稗木場郷605-2
電話:0956-85-3140

 陶磁器のデザインは、それぞれの国で育まれた文化を背景にデザインされるもの、現代の生活スタイルの中から生み出されるものなど、幅広く豊かな内容を持っていますが、このセミナーは、そうした事柄を整理して伝えることで、参加者がものの見方を育て、創作活動に応用し、また陶磁器への理解を深めることを期待して開催するものです。

三井秀樹先生プロフィール

1942年、東京生まれ。1966年、東京教育大学教育学部芸術学科卒業。
1967年、東京教育大学教育学部教育学専攻科芸術学専攻終了。
筑波大学名誉教授。玉川大学名誉教授。現在、学術団体・形の文化会会長。

三井先生の主な著書など

「形の美とは何か」「かたちの日本美~和のデザイン学」「琳派のデザイン学」(以上、NHKブックス)、「美のジャポニスム」(文春新書)、「新構成学」「色彩デザイン学」(六耀社)、など多数。
本年5月、日本経済新聞「美(うま)し国 四季の紋様 十選」(連載)

後  援
長崎県窯業技術センター
協  賛
波佐見陶磁器工業協同組合、佐賀県陶磁器工業協同組合、
三川内陶磁器工業協同組合
参 加 費
無料(事前申し込み必要)、締め切り 12月3日(火)
申込方法
本財団までEメール(d7234@d3.dion.ne.jp
又はファックス 052-935-4528にて、
お名前、所属、電話番号(ファックス番号)をご記入の上、
お申し込み下さい。
2013年10月 4 日(金)
陶磁器意匠弘報 第1294号(9月20日付け)を掲載しました。
陶磁器意匠弘報 第1294号(9月20日付け)を発行し、新規意匠8件、裏印1件の登録公示を行いました。
2013年 9 月 3 日(火)
意匠審査人会を本日開催しました。
本財団では、意匠審査人会を本日開催しました。10件の意匠保全登録申請について審査し、この内、8件を意匠保全登録しました。9月20日発行予定の陶磁器意匠弘報にて公示致します。
2013年 9 月 2 日(月)
本財団は、「第10回 国際陶磁器フェスティバル美濃14」
(平成26年9月12日(金)~10月19日(日)、岐阜県多治見市)に協賛致します。
国際陶磁器フェスティバル美濃14は、岐阜県多治見市・セラミックパークMINOを主会場として、平成26年9月12日(金)~10月19日(日)の期間で開催されます。
メインイベントは「第10回国際陶磁器展美濃」。前回第9回(平成22年)では、「陶磁器デザイン部門」と「陶芸部門」に57の国と地域から2777点の作品が寄せられた名実共に国際的な陶磁器コンペティション。各部門のグランプリ以下、入賞入選作品が展観される。
会期中には、「古田織部没後400年展(仮)」や多治見駅周辺での美濃焼祭など盛り沢山なイベントが多治見市内を始め、土岐市、瑞浪市の美濃焼産地エリア各所で開催される。
2013年 8 月26日(月)
本財団は、「2013 秋の美濃焼新作展」を後援します。
「2013秋の美濃焼新作展」は美濃焼地区の工業組合の連合組織である岐阜県陶磁器工業協同組合連合会(岐阜県多治見市東町)の主催で毎年開催しているもの。新製品開発力を高めることを主眼として、傘下工業組合会員窯元からの出品作を審査し、優秀作品にはグランプリ以下を表彰する。本財団も、奨励賞として「日本陶磁器意匠センター理事長賞」を作品1点に与えている。入賞入選ほか出品作品は、平成25年10月19日(土)~21日(日)の三日間、セラミックパークMINO展示ホールにて展観される。また、上位優秀作品は、11月15日(金)~20日(水)に開催の「ドームやきものワールド」(ナゴヤドーム、名古屋市東区)に特別展示される。
2013年 7 月31日(水)
ウェブサイトをリニューアルいたしました。
本日よりウェブサイトがリニューアルされました。「登録意匠データベース」も近日公開予定です。

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